「SAKAMOTO DAYS」第7話『ジュラシック野郎』— 透明化する殺し屋・勢羽の罠！ルーの運命は！？

「SAKAMOTO DAYS」第7話『ジュラシック野郎』では、ルーが突如、謎の集団に拉致されるという衝撃の展開が描かれる。喧嘩を少し反省しつつ店番をしていたルーだったが、突如現れた勢羽率いる集団により連れ去られてしまう。

坂本とシンは、ルーを乗せた車を必死に追跡するが、彼らの前に立ち塞がったのは姿を透明にする殺し屋・勢羽。見えない敵を相手に、坂本とシンはどう戦うのか！？

透明化能力を持つ勢羽の狙いとは？そして、ルーを救出するための坂本たちの作戦とは？ハイスピードなアクションと緊張感あふれる戦いが展開される！

ルー、謎の集団に拉致される！

喧嘩を反省しつつ店番していたルー

「はぁ……やりすぎちゃったかな……」

ルーはカウンターの奥で腕を組み、軽くため息をついた。

昨晩、坂本とシンと些細なことで言い合いになり、ついカッとなって怒鳴ってしまった。

「私だって役に立つんだから！」と強気に言い返したものの、今思えばちょっと感情的になりすぎた気もする。

今日はそのお詫びのつもりもあって、いつも以上にしっかり店番をしていた。

「こうやって真面目に働いてたら、坂本さんも見直してくれるかな……」

しかし、その静かな時間は長くは続かなかった。

店のドアがゆっくりと開く。

「いらっしゃいませー！」といつもの調子で振り向いたルーだったが、その瞬間、違和感に気づいた。

（…この人たち、明らかに普通の客じゃない）

突如現れた勢羽たちの目的とは！？

店のドアをくぐった男たちは、ルーを一瞥すると、ゆっくりとカウンターへ歩み寄った。

長身で鋭い目つきをした男が前に立ち、無言で店内を見回す。

「…何かお探しですか？」

ルーは警戒しながらも、平静を装って声をかけた。

すると、その男——勢羽（せば）が薄く笑った。

「いや、ちょっと用があってな」

「うちの店の商品には興味ないんでしょ？」

「まあな。俺たちが欲しいのは……お前だ」

その言葉と同時に、背後の男たちが一斉に動いた。

ルーは瞬時に飛び退き、反射的に厨房の包丁を手に取る。

「…何よ、いきなり！」

「まあまあ、騒ぐなよ」

勢羽が軽く手を振ると、突如として彼の姿が消えた。

「えっ…！？」

次の瞬間、背後から冷たい刃物の感触が首筋に当てられる。

「……チッ！」

ルーが反撃しようとするも、すでに腕をねじ上げられ、完全に動きを封じられていた。

「お前を連れて行く。悪く思うなよ」

勢羽の静かな声が耳元で響く。

こうしてルーは、一瞬のうちに謎の集団に拉致されてしまった——。

坂本とシンの追跡戦！ルーを救い出せ！

車を使ったダイナミックなカーチェイス

「……ルーがさらわれた？」

シンが店の中に転がったままの椅子を見つめながら、拳を握りしめる。

「ああ。監視カメラを確認したが、やつらは黒のSUVに乗って逃げた」

坂本は落ち着いた声で言うが、その目は鋭く光っていた。

「追うぞ」

坂本とシンはすぐさま店を飛び出し、坂本の愛車に乗り込む。

「行くぞ、シン！」

エンジンを吹かし、タイヤがアスファルトを削る音と共に車が発進する。

「やつら、どこに向かってる？」

シンが念じながら周囲の思考を探る。

——“安全な場所に着くまでスピードを落とすな”

「……南の工業地帯だ！」

高速道路に乗ると、黒のSUVが前方を走っているのを発見。

「見つけた！」

「しっかり掴まってろよ」

坂本はハンドルを切り、SUVに横から並ぶように急接近。

相手も気づき、すぐさまスピードを上げる。

「逃がすかよ！」

坂本がハンドルを切ると、シンが助手席の窓から身を乗り出す。

「やるぞ！」

しかし、その瞬間——

SUVの中から、突如として男が姿を消した。

「……消えた！？」

「いや、いる！」

坂本の直感が告げる。

次の瞬間、車のボンネットに“何か”が着地した音がした——！

透明化する殺し屋・勢羽が立ちはだかる

——ドンッ！！

突如、車のボンネットに重みがのしかかる。

しかし、そこには誰の姿も見えなかった。

「……気をつけろ、いるぞ」

坂本が低くつぶやいた瞬間、目に見えない何かが急激に動き出す。

——ガッ！！

透明な存在がフロントガラスを叩き、ひびが入る。

「ちっ…！ こいつ……！」

シンが直感的に察知し、即座に攻撃を繰り出す。

——バシュッ！

拳を突き出すと、見えない敵の動きが一瞬だけ鈍った。

その瞬間、ぼんやりとした輪郭が浮かび上がる。

「ああ、やっぱりお前ら、勘がいいな」

車のボンネットの上に、透明だった男の姿が徐々に現れ始める。

「俺の名前は勢羽。暗殺業界じゃ、ちょっとした有名人でね」

「透明化能力……厄介だな」と坂本が冷静に呟く。

勢羽はニヤリと笑う。

「厄介？ そんなレベルじゃないぜ」

次の瞬間、彼の姿がまた消えた。

「さて、どこから襲うと思う？」

——ゴッ！！

目に見えない拳が、シンの肩をえぐった。

「クソッ、見えねぇと対応しづれぇ……！」

坂本とシンは、透明の敵をどう攻略するかを迫られることになった——。

勢羽の能力とは？透明化を駆使した戦い

見えない敵にどう対抗するか？

シンが肩を押さえながら舌打ちする。

「クソッ、どこにいるかわからねぇ……！」

勢羽は透明化したまま、高速で動き回っている。

彼の足音も、呼吸も、一切聞こえない。

「坂本、どうする？」

シンが問いかけるが、坂本は冷静にハンドルを握ったまま、ゆっくりと周囲を見渡していた。

「敵の能力を分析するのが先だな」

その瞬間——

——ヒュッ！

透明な何かがシンの背後から襲いかかる。

「ッ！」

間一髪で体をひねり、攻撃を回避するも、勢羽の姿は依然として見えないまま。

「フッ……お前らみたいな戦闘のプロでも、見えない相手には手こずるよな？」

勢羽の声だけが、空間に響く。

「俺の透明化能力は、単なるカモフラージュじゃない。音すら消せるんだよ」

「音まで……？」

「そう。だから、お前らに俺の位置は絶対にわからねぇ」

勢羽は自信満々に語る。

だが、坂本は小さく笑った。

「……いや、わかるぞ」

「は？」

次の瞬間、坂本はドリンクホルダーから缶ジュースを手に取り、勢いよく開けた。

——プシュッ！！！

炭酸の液体が一気に飛び散る。

「！？ なっ……」

透明だったはずの勢羽のシルエットが、炭酸のしぶきによって浮かび上がった。

「バレバレだな」

「チッ……！」

勢羽はすぐに距離を取ろうとするが、坂本がすかさずハンドルを切る。

——ドンッ！！

勢羽の姿が完全にあらわになった瞬間、シンが鋭く拳を振り抜いた——！

坂本とシンの連携プレイが炸裂！

炭酸のしぶきによって、勢羽の透明化が一時的に解除された。

「くそっ…！」

姿が見えた瞬間、シンが反射的に拳を振り抜く。

——ドゴッ！！

「ぐっ……！」

勢羽の体が後方へと吹っ飛ぶ。

しかし、地面に叩きつけられる直前、彼は空中で体勢を立て直し、素早く距離を取る。

「なるほどな……お前ら、やっぱりタダ者じゃねぇ」

「今さら何言ってんだよ」とシンが鼻を鳴らす。

坂本はハンドルを握ったまま、鋭い目で勢羽の動きを見極めていた。

「シン、次の攻撃は俺がやる」

「おっ、珍しいな」

勢羽は透明化しようとするが、その前に坂本が強引に車をスピンさせる。

——キキキィィッ！！

タイヤの摩擦で巻き上げられた土埃が、勢羽の周囲に広がった。

「これで、お前がどこにいるかはっきりわかる」

「チッ……！」

勢羽が身構えた瞬間、坂本が助手席のドアを勢いよく蹴り開ける。

——バンッ！！

その勢いで飛ばされたドアが、勢羽の胴を直撃した。

「ぐおっ……！」

衝撃に耐えきれず、勢羽の体がよろめく。

そこへシンが素早く動き、低い姿勢から膝蹴りを叩き込んだ。

——ドガァ！！

「がはっ……！！」

勢羽の体が宙を舞い、そのまま道路脇の金網へ激突。

「チッ……やりやがったな……」

坂本は車を停め、ゆっくりと降りる。

「お前の能力は確かに厄介だった……が、もう終わりだ」

勢羽は荒い息を吐きながら、それでも不敵な笑みを浮かべた。

「終わり？ いいや、まだだ」

「……何？」

勢羽は口の端を吊り上げる。

「ルーは……もう、アジトに着いてるぜ？」

シンと坂本の表情が、一気に険しくなる。

「くそっ……！ ルーを助けに行くぞ！」

二人はすぐさま車へ乗り込み、ルーの救出へと向かうのだった——。

ルーの運命は！？敵のアジトでの戦い

ルー、単独での脱出を試みる！？

「……ここは？」

ルーはうっすらと目を開け、見慣れない薄暗い部屋を見回した。

手足はしっかりと縛られ、椅子に固定されている。

「くそっ……マジで拉致られたのか……」

部屋の隅には、監視役の男が一人。

「おい、目が覚めたのか？」

男はタバコをくわえながら、冷ややかにルーを見下ろす。

「大人しくしてろよ。もうすぐボスが来る」

「……そっちの都合なんか知らないけど？」

ルーは挑発的に笑いながら、ゆっくりと足を動かす。

実は、椅子に固定されたロープの結びが甘いことに気づいていた。

「こんな適当な縛り方してるなんて、バカだね〜」

「……何？」

その瞬間、ルーは一気に体をひねり、足を振り上げた。

——ガッ！！

監視役の男の顔面に、強烈な蹴りが炸裂する。

「ぐはっ……！！」

「よし、いける！」

倒れ込んだ男を尻目に、ルーは素早くロープを解く。

すぐに部屋を飛び出し、細長い廊下を走り抜ける。

「坂本さんたちが来る前に、脱出しなきゃ！」

しかし、すぐに異変に気づく。

「……あれ？」

廊下がどこまで進んでも、同じ景色が続いている。

「なんなの、これ……迷路！？」

そして、その奥から、静かに足音が響く。

「おやおや、逃げ出そうなんて、いい度胸だな」

ルーの前に立ちはだかったのは、新たな刺客だった——。

ルーの運命は！？敵のアジトでの戦い

ルー、単独での脱出を試みる！？

「……ここは？」

ルーはうっすらと目を開け、見慣れない薄暗い部屋を見回した。

手足はしっかりと縛られ、椅子に固定されている。

「くそっ……マジで拉致られたのか……」

部屋の隅には、監視役の男が一人。

「おい、目が覚めたのか？」

男はタバコをくわえながら、冷ややかにルーを見下ろす。

「大人しくしてろよ。もうすぐボスが来る」

「……そっちの都合なんか知らないけど？」

ルーは挑発的に笑いながら、ゆっくりと足を動かす。

実は、椅子に固定されたロープの結びが甘いことに気づいていた。

「こんな適当な縛り方してるなんて、バカだね〜」

「……何？」

その瞬間、ルーは一気に体をひねり、足を振り上げた。

——ガッ！！

監視役の男の顔面に、強烈な蹴りが炸裂する。

「ぐはっ……！！」

「よし、いける！」

倒れ込んだ男を尻目に、ルーは素早くロープを解く。

すぐに部屋を飛び出し、細長い廊下を走り抜ける。

「坂本さんたちが来る前に、脱出しなきゃ！」

しかし、すぐに異変に気づく。

「……あれ？」

廊下がどこまで進んでも、同じ景色が続いている。

「なんなの、これ……迷路！？」

そして、その奥から、静かに足音が響く。

「おやおや、逃げ出そうなんて、いい度胸だな」

ルーの前に立ちはだかったのは、新たな刺客だった——。

坂本たちは勝利できるのか？そして新たな伏線が…

勢羽の狙いは本当にルーだけなのか？

「お前らに、この娘を返す気はないんでな」

勢羽が薄く笑いながら言い放つ。

ルーは後ろ手に縛られ、口元に軽い傷がついていた。

「遅いわよ、坂本さん！」

「悪いな、ちょっと手間取った」

坂本が冷静に答えながら、ポケットに手を突っ込む。

シンは念力で周囲の敵の思考を探る。

「……何かおかしい」

「ルーを誘拐したのは囮かもしれない」

「は？」

「この中に、ルーを狙うヤツの“本当の目的”を知ってるヤツがいないんだ」

シンの表情が険しくなる。

「……ってことは？」

「勢羽、お前、本当はルーが目的じゃないんじゃないか？」

坂本がそう問いかけると、勢羽は一瞬、口角を上げた。

「ほう……さすがに勘がいいな」

「何のつもりだ？」

「俺が狙ってたのは——」

——ズドンッ！！

突然、奥の壁が爆発し、煙が立ちこめる。

シンが反射的に身構える。

「誰か来る……！」

煙の中から現れたのは、新たな影だった。

「お前ら……思ったより手こずってるじゃねぇか」

「……！？ 誰だ！？」

新たな刺客が姿を現し、戦いはさらなる混乱へと突入する——！！

次回、新たな刺客が登場！？

ルーの救出に向かった坂本とシンだったが、勢羽の言動から「本当の目的はルーではない」という不穏な事実が浮かび上がる。

そして、戦いの最中、突如として壁が爆発し、新たな人物が姿を現した——。

「お前ら……思ったより手こずってるじゃねぇか」

煙の中から現れたその男は、まるで戦場に慣れたかのような鋭い目つきをしていた。

「誰だ？」

「……なるほど、勢羽、お前一人じゃこいつらを止めるのは無理だったか」

「チッ……余計なことしやがって」

勢羽が舌打ちする。

「まさか、お前まで動くとはな……」

「まさか……こいつが黒幕？」

坂本とシンは、一瞬だけ視線を交わし、即座に戦闘態勢を取る。

「シン、油断するな。こいつ、普通のヤツじゃない」

「言われなくてもわかってる！」

ルーを救うだけのはずだった戦いが、さらなる強敵との遭遇へと発展する。

「次回、新たな刺客との激戦が始まる！！」

まとめ：「SAKAMOTO DAYS」第7話の見どころと今後の展開

今回のエピソードでは、ルーの誘拐をきっかけに、坂本とシンが勢羽と激しい戦闘を繰り広げることになった。

勢羽の透明化能力を駆使した戦いは予測不能な展開を生み、坂本とシンは巧みな連携プレイで対抗。

そして、ついにルーの救出へとたどり着いたかに見えたが、そこにはさらなる伏線が隠されていた——。

勢羽がほのめかした「本当の狙いはルーではない」という謎。

さらに、戦闘の最中に突如現れた新たな刺客。

この敵の正体とは何者なのか？ そして、勢羽とどのような関係があるのか？

戦いはまだ終わらない。

ルーを救出できるのか？ それとも、新たな戦いに巻き込まれてしまうのか？

次回、「SAKAMOTO DAYS」さらなる激戦へ！！