『ある魔女が死ぬまで』原作は完結済み？今後の展開とアニメ化の期待

『ある魔女が死ぬまで』の原作はどこまで進んでいるのか、完結しているのか気になっている方も多いのではないでしょうか。

本作は小説投稿サイト「カクヨム」にて2019年から連載が始まり、2022年に完結を迎えた感動作です。

書籍版は現在も刊行中であり、2025年4月からは待望のアニメもスタート。この記事では、原作の進捗状況、完結情報、そして気になる今後の展開やアニメの見どころについて詳しく解説します。

『ある魔女が死ぬまで』の原作はすでに完結している

WEB版は2022年8月に完結済み

『ある魔女が死ぬまで』は、小説投稿サイト「カクヨム」にて2019年10月から連載が開始され、2022年8月に完結を迎えたWEB発の感動ファンタジー作品です。作者・坂さんによると、全50万字以上にわたる長編で、自身の作品の中でも最長の物語だったとのこと。特にラストに向けての展開には強い思い入れがあり、物語の完結まで情熱を注いで執筆されたことがあとがきでも語られています。

物語は、余命1年を宣告された見習い魔女メグ・ラズベリーが、“命の種”を作るために千人分の嬉し涙を集めるという試練に挑む姿を描いたもの。出会いと別れを繰り返しながら成長していくメグの姿に、多くの読者が涙しました。

書籍版は全3巻で構成、2025年3月に最新刊が発売

WEB版の人気を受けて、2021年12月からはKADOKAWA「電撃の新文芸」レーベルより書籍化がスタート。2025年3月現在、第3巻『ある魔女が死ぬまで3 -はてしない物語の幕が上がる-』までが刊行されています。書籍版では、WEB版のストーリーをベースにしつつも、物語の焦点や演出が調整されており、特にメグと師匠ファウストとの“母娘のような絆”に重きを置いた構成になっています。

著者のコメントによれば、WEB版が「メグの一年間の冒険と成長」を中心に描いた物語であるのに対し、書籍版は「メグとファウストの関係性」をより掘り下げた視点から描かれており、両方読むことで物語の奥行きを深く楽しめる仕様となっています。

アニメ化で再注目！今後の展開と注目ポイント

2025年4月から放送開始、全13話を予定

『ある魔女が死ぬまで』は、2025年4月1日より待望のTVアニメが放送開始されます。放送局はAT-X、TOKYO MX、BS11など全国の主要局にて、全13話構成での放送が予定されています。また、ABEMAやdアニメストアでは地上波に先駆けた最速配信も実施されるなど、放送前から注目度の高い作品です。

アニメーション制作はEMTスクエアードが担当し、監督に濁川敦氏、シリーズ構成には大知慶一郎氏、キャラクターデザインはユキシズク氏と、豪華なスタッフ陣が参加。メグ・ラズベリー役には青山吉能さんが起用され、感情豊かな演技で原作ファンの期待に応えてくれそうです。

原作の名シーンがどう描かれるかが注目

アニメ化における最大の見どころは、やはり原作の感動的な名シーンがどのように描かれるか。嬉し涙を集める旅の中で、メグが出会う人々との絆や別れは、読者の涙を誘う場面が多く、映像化によってさらに感動が増すことが期待されます。

また、演出面でもこだわりが感じられ、公開されたメインPV第2弾では、美しい魔法の表現や、キャラクターたちの繊細な表情描写が話題になりました。さらに、坂本真綾さんによるオープニング主題歌『Drops』、手嶌葵さんによるエンディング主題歌『花咲く道で』も作品世界を彩る重要な要素となっており、音楽と映像が一体となった感動演出にも注目です。

メグ・ラズベリーのその後と未回収の伏線

「あと4回世界を救う」未来の暗示

原作のあとがきにて、作者・坂さんはメグ・ラズベリーについて「生涯で5回、世界を救う」という設定があることを明かしています。作中で描かれた“呪いを解くための旅”と、エルドラとの対決はそのうちの「1回目」に過ぎないとのこと。つまり、物語の終わりはメグの人生の通過点に過ぎず、まだ4つの“未来の戦い”が残されていることになります。

この設定はあくまで裏話として語られたものであり、続編が具体的に発表されているわけではありませんが、アニメや書籍版でその一端が描かれる可能性もゼロではありません。ファンの間では、これを続編の伏線と捉え、「メグの次の冒険が見たい！」という期待の声も高まっています。

未使用のエピソードや伏線回収の可能性

物語の中には、本編では語られなかったエピソードや回収されていない伏線も存在します。たとえば、フィーネに彼氏ができるというサブエピソードが構想されていたものの、尺の都合で本編には盛り込めなかったという裏話が、作者によって語られています。このエピソードでは、メグが恋のキューピッド役として奮闘する姿が描かれる予定だったとのこと。

また、キャラクターたちの“その後”についても、作者の中ではある程度設定が決まっているものの、読者の目に触れることはありませんでした。こうした要素が、アニメのオリジナルエピソードやスピンオフ小説、ドラマCDなどで描かれることがあれば、原作ファンにとってはたまらないご褒美となるでしょう。

原作・書籍・アニメの違いと楽しみ方

書籍版は母娘の関係に焦点をあてた構成

原作となるWEB版は、余命1年の呪いを受けたメグが「命の種」を作るために嬉し涙を集める旅を通して、成長していく姿を中心に描かれています。それに対し書籍版では、同じストーリーラインをなぞりながらも、構成や演出に大きな違いがあります。

特に注目すべきは、師匠であるファウストとの関係性の描写です。書籍版では、単なる師弟関係というよりも、メグとファウストが“母娘”のような絆を築いていく過程にフォーカスが当てられており、より情感豊かで心温まるドラマが展開されます。そのため、WEB版で物語をすでに知っている方でも、書籍版では新たな視点でメグの物語を味わうことができます。

アニメは初見でも楽しめる構成に期待

TVアニメ版『ある魔女が死ぬまで』は、原作や書籍を知らない方でも物語にスッと入り込めるように、丁寧な導入と世界観の説明がなされています。脚本や演出はもちろんのこと、声優陣の演技や美しい映像、感動的な主題歌も相まって、感情移入しやすい構成となっています。

また、原作ファンにとっては、名シーンの再現やアニメならではの演出がどのように表現されているのかが大きな楽しみの一つ。さらに、アニメオリジナルの描写やカットが含まれている可能性もあり、あらためてメグたちの物語を“追体験”する楽しさがあります。

ある魔女が死ぬまで 原作 完結 今後の展開のまとめ

すでに完結しているが、まだ楽しみは終わらない

『ある魔女が死ぬまで』は、WEB版が2022年に完結を迎えており、物語としてはすでに“完結済み”の作品です。しかしその世界観やキャラクターたちの余白には、まだまだ語られていないドラマや可能性が残されています。書籍版の刊行やアニメ化によって、メグたちの物語は新たな形で広がり続けています。

とくにアニメ版では、原作の感動をより多くの人に届けることができる媒体であり、すでに原作を読んだファンにとっても、新しい発見や感動があることでしょう。

アニメと書籍でメグの物語をもう一度追体験しよう

WEB版をすでに読んだ方も、書籍版やアニメ版を通じてメグ・ラズベリーの物語を再び味わうことができます。媒体ごとに異なる視点や描写が施されているため、同じストーリーでありながらも異なる感情の動きや深みを感じられるはずです。

原作で感じた感動を再確認するも良し、アニメから入って世界観に魅了されるも良し。『ある魔女が死ぬまで』は、時を超えて何度でも心に残る物語。あなたの涙が、またひとつメグの“命の種”になるかもしれません。