2025年5月31日、MOVIX京都にて開催された『CITY THE ANIMATION』の先行上映イベントが、大盛況のうちに幕を閉じました。
この日限定の注目企画は、なんと言っても監督・作画監督によるスタッフトーク。制作の裏側が語られ、ファンにとって貴重な体験となりました。
この記事では、スタッフトークの内容や、イベント全体の注目ポイントを詳しくレポートします。
- MOVIX京都で開催された先行上映会の内容
- 石立監督・徳山氏による制作秘話の詳細
- マカベェ登場や第1~3話上映の反響と感想
スタッフトークの中心人物は京アニの要人たち
『CITY THE ANIMATION』の先行上映イベント@MOVIX京都では、作品の核心に迫るスタッフトークが最大の見どころのひとつとなりました。
登壇したのは、京アニの代表的クリエイターである石立太一監督とキャラクターデザイン・作画監督の徳山珠美氏。
会場は、制作秘話に聞き入るファンの熱気に包まれ、まさに貴重な“生の現場の声”を体感できる時間となりました。
監督・石立太一の制作秘話
石立監督は、まず『CITY』という作品について「何をどうすればいいのか、最初は本当に悩んだ」と本音を明かし、会場から笑いが起きました。
原作の持つ“意味のわからなさ”と“勢い”を、どうアニメに落とし込むかが最大の課題だったといいます。
特にタイミングや間の演出にはこだわりがあり、「ギャグの“溜め”と“爆発”を映像でどう成立させるかを何度も試した」と振り返っていました。
「バカバカしさを全力で真面目にやる」という姿勢が、まさに京アニならではだと、多くの観客から共感の声が上がっていました。
キャラクターデザイン徳山珠美の作画解説
続いて登壇した徳山珠美さんは、キャラデザインについて「動いたときに面白くなることを一番に考えた」と語りました。
静止画としての美しさよりも、“動きの中で活きる線”を重視したとのこと。
南雲美鳥の突飛な表情変化や、にーくらの脱力ポーズなど、ギャグのキレを高めるための作画設計が随所に盛り込まれているそうです。
また、「あらゐ作品は“ツッコミ不在の世界”なので、線もツッコミをしないように描いた」とユーモラスな表現も。
その一言に、会場からは感嘆と笑いが同時に巻き起こりました。
イベントで明かされた制作裏話とは?
スタッフトークでは、普段なかなか聞けないような制作現場の裏話が次々と飛び出し、観客の笑いと驚きが絶えませんでした。
“CITYらしさ”をどのように映像化するかという点について、スタッフ陣がどれほどの工夫とこだわりを重ねたかが垣間見えました。
単なるギャグアニメに留まらず、作品世界を成立させるための精密な設計が随所に施されていたことがわかります。
『CITY』らしさを表現する演出技法
石立監督は、「原作の“何が起きるかわからない”感覚を維持するために、シーンの展開に予測を持たせない工夫をしている」と語りました。
音の入れ方やカットの切り替えタイミングなど、意図的に“変な間”をつくることでシュールさを演出しているそうです。
また、キャラクターたちのリアクションも「現実的ではなく、どこかズレている」という点を大切にし、「“ズレていること”こそがCITYらしさ」という表現が印象的でした。
作画チームのこだわりと苦労話
徳山珠美さんからは、作画チーム全体で「崩しすぎない“ギリギリの変顔”を追求した」という苦労話も。
普通ならNGになりかねない崩し方も、「これはCITYならOK」と判断されたシーンが多数あったそうです。
表情や動きがオチを成立させる“主役”になるという認識で、アニメーターが一丸となって取り組んだとのこと。
さらに、スタッフ間で「これは本当に放送していいのか?」というやり取りが何度も行われたというエピソードには、会場から笑いと拍手が起きました。
マカベェグリーティングと上映作品も必見!
スタッフトークに加えて、今回の先行上映イベントを語るうえで外せないのが、マスコットキャラ・マカベェによるグリーティングと、TV放送に先駆けて上映された第1〜3話の内容です。
どちらも『CITY THE ANIMATION』の魅力を直に感じられる要素であり、会場に訪れたファンの興奮と笑いを誘っていました。
イベント当日にしか味わえない“特別体験”が、忘れられない思い出となったことは間違いありません。
マカベェの発注ミスVer.再現に笑いが起きた
グリーティングイベントでは、作中でもおなじみの「発注ミスVer.マカベェ」が実写で登場し、会場は騒然となりました。
見た目はどこかゆがんだフォルムに“ツッコミどころ満載”の動きが加わり、あまりのリアルさに「笑いすぎて写真がブレた」という声もSNSに投稿されていました。
来場者とのフォトセッションも行われ、“妙に生々しい”マカベェとの記念撮影は、ファンにとって貴重な一枚となったようです。
第1〜3話の先行上映内容とファンの反応
本編の先行上映では、第1話から第3話までが連続で上映され、作品の空気感とテンポ感が一気に観客を引き込んでいきました。
冒頭から全力のギャグに観客は爆笑しつつ、徐々に世界観に没入していく構成は「さすが京アニ」と高評価。
「なにもかも意味不明なのに面白い」「キャラの勢いがクセになる」といった声が多く、原作未読者でも楽しめる仕上がりとなっていました。
最後の第3話のラストには「なぜかちょっと感動した」という感想もあり、笑いだけではない“謎の情緒”も魅力のひとつとして語られています。
参加者の感想とSNSの反響まとめ
イベント終了後、X(旧Twitter)やInstagramでは、MOVIX京都での『CITY THE ANIMATION』先行上映に関する投稿が相次ぎました。
スタッフトークの内容やマカベェとのグリーティング、先行上映された本編に至るまで、参加者の感想がリアルに伝わってきます。
生の体験に基づく声だからこそ、ファンの熱量や感動が伝播しているのが印象的でした。
「あらゐけいいち×京アニ」の化学反応に賞賛の声
もっとも多く見られたのは、「あらゐけいいち先生のセンスと京アニの演出力が完璧に融合している」という声です。
「動いて喋るとこんなに面白いんだ…」という驚きと感動、「“日常”の再来」といった懐かしさを感じるコメントも多く寄せられていました。
映像と演技が“意味のわからない笑い”に説得力を持たせていたという評価は、京アニの技術力の高さを物語っています。
また、原作ファン・アニメファンの両方から、「このコラボは奇跡」との感想も印象的でした。
制作陣のトークに感動したとの声多数
イベント中に実施されたスタッフトークにも、多くの称賛と感謝の声が寄せられました。
「作り手の熱意が伝わってきて、ますます本放送が楽しみになった」というコメントが多く見られました。
特に、石立監督の“真面目にふざける”という姿勢や、徳山珠美さんの“線にも愛を込める”というこだわりが、ファンの心を打ったようです。
「アニメづくりの裏側が聞けて感動した」「京アニの誠実さに改めて感謝」といった声も見られ、参加者の満足度は非常に高かったことが伺えます。
CITY THE ANIMATION MOVIX京都先行上映イベントのまとめ
2025年5月31日に開催された『CITY THE ANIMATION』先行上映イベント@MOVIX京都は、作品の魅力をあらゆる角度から体感できる充実の内容でした。
スタッフトークでの制作秘話や、マカベェのグリーティング、そして第1〜3話の上映まで、まさに“CITY尽くし”の一日だったといえるでしょう。
観客にとってはもちろん、制作陣にとっても“作品とファンがつながる場”として、非常に意義深いイベントとなりました。
特に印象的だったのは、石立監督と徳山珠美さんのトークに垣間見えた、作品に対する情熱と誠実さ。
ギャグ作品でありながら、制作に向き合う真剣な姿勢が、ファンの心を打ちました。
また、マカベェの“発注ミスVer.”が生で登場したグリーティングは、シュールすぎる衝撃で多くの笑いとSNS投稿を生み出しました。
そして、第1〜3話の本編上映では、「意味はわからないのに面白い」というあらゐ作品らしさがしっかり表現されており、今後の展開に大きな期待を抱かせる内容でした。
イベントに参加できた人にとっては特別な思い出に、参加できなかった人にとっても期待を高める情報源となったMOVIX京都での先行上映。
『CITY THE ANIMATION』は、いよいよ2025年7月に放送開始。
ファンの期待を大きく超える作品となる予感が、このイベントでしっかりと証明された一日でした。
- 『CITY THE ANIMATION』のMOVIX京都イベントを徹底レポート
- 石立監督と徳山珠美氏が語る制作秘話が大反響
- “意味不明を本気で作る”姿勢に観客が共感
- 発注ミスVer.マカベェ登場で笑いと混乱が巻き起こる
- 第1〜3話の先行上映に「意味不明なのに面白い」の声
- アニメーションの演出と作画へのこだわりが明らかに
- ファンのSNS投稿でイベント熱が広がる
- 放送開始に向けて期待と注目がさらに高まる