どんでん会への潜入を試みた坂本たちだったが、すでに組織は“✕(スラー)”の手によって壊滅していた。異常事態を察知した殺連直属の特務部隊“ORDER”が動き出し、坂本たちもさらなる危機を予感する。
そんな中、坂本とシンは商店街で開催されるサバゲー大会に出場することに。賞金100万円を目当てに参加した彼らは、ここでド天然な新手のスナイパー・眞霜平助(マシモ ヘイスケ)とチームを組むことになる。
一見頼りなさそうな彼だが、その射撃技術は驚異的なものだった。果たして彼は何者なのか? そして、サバゲー大会の裏にはどんな陰謀が潜んでいるのか——?
- どんでん会壊滅の真相と“✕(スラー)”の影
- 坂本たちが参加した商店街サバゲー大会の裏事情
- 謎のスナイパー・眞霜平助の驚異的な射撃能力
どんでん会壊滅—謎の男“✕(スラー)”の影
かつて殺し屋業界で名を馳せた「どんでん会」。
しかし、その本拠地であるアジトは、すでに崩壊していた。
坂本とシンが潜入した時、そこには死体の山と、荒れ果てた室内が残されているのみだった。
「これ……誰がやったんだ?」
シンは愕然としながらも、残された痕跡を探る。
そして、その場に残されていたのは、一つの謎の印だった。
潜入するも、すでに崩壊したアジト
「何者かが、どんでん会を壊滅させた。」
シンは周囲を見渡しながら、坂本に確認する。
「この規模……普通の暗殺じゃないよな?」
「ああ。これは、組織全体を根絶やしにする“粛清”だ。」
坂本の冷静な言葉が、場の緊張感をさらに高める。
建物の壁には銃痕と焼け焦げた跡があり、爆発物が使われた形跡もあった。
「それにしても、すごい破壊力だ……。」
シンが呟く。
そして、そんな中で一つだけ、無傷のまま残されていたものがあった。
それは、壁に刻まれた“✕”の印。
ORDERが動き出す異常事態
この事件を重く見た殺連直属の特務部隊「ORDER」が動き出す。
「どんでん会は確かに目障りだったが、こうも一方的に潰されるとはな……。」
ORDERのメンバーである南雲が、その場で残された証拠を調べながら呟く。
「これ、間違いなく“✕(スラー)”の仕業だろ?」
南雲の言葉に、場の空気が張り詰める。
スラー——最近、裏社会で暗躍する謎の存在。
その目的も、正体も不明。
ただ、一つだけ確かなのは——。
「やつの狙いは、殺し屋業界の“再編”だ。」
坂本は静かにそう言った。
このどんでん会壊滅事件は、ただの始まりに過ぎなかったのかもしれない……。
商店街サバゲー大会—100万円の賞金を狙え!
裏社会の暗闘が続く一方、表の世界ではまるで関係のないイベントが開催されようとしていた。
その名も、商店街サバゲー大会。
優勝賞金はなんと100万円!
町の活性化のために企画されたこの大会に、坂本とシンはまさかの参戦を決める。
しかし、その目的は決して単なる賞金目当てではなかった——。
坂本とシン、意外な目的で参戦
「100万円あれば、商店の設備もアップグレードできる……!」
商店街の仲間から大会の話を聞いた坂本は、静かにメガネを押し上げた。
「よし、出るぞ。」
「いや、ちょっと待て! これ普通のイベントだろ!?」
シンが慌てて止めようとするも、坂本はすでにエントリーを済ませていた。
「まあまあ、100万円もらえるなら悪くないだろ?」
「……お前、最近ただの金欠オヤジになってないか?」
それでも結局、シンも巻き込まれる形で参加を決めることに。
しかし、彼らはまだ知らなかった。
この大会が、ただの遊びでは終わらないことを——。
サバゲー大会の裏に潜む陰謀
大会のルールは簡単。
エアソフトガンを使い、制限時間内に生き残ったチームが優勝となる。
会場には様々な参加者が集まり、盛り上がりを見せていた。
しかし、その中に不穏な影が紛れ込んでいた。
「……この大会、何か裏がありそうだな。」
シンが念話で坂本に話しかける。
「何か感じたのか?」
「ああ、やけに殺気立ってる奴が混じってる。」
会場の隅には、明らかに一般人ではない者たちがいた。
そして、その中の一人が静かに呟く。
「ターゲットは予定通り……坂本太郎、確認。」
このサバゲー大会は、ただの商店街のイベントではなかった。
裏では、何者かの陰謀が進行していたのだった——。
眞霜平助(マシモ ヘイスケ)とは何者か?
商店街サバゲー大会が始まり、戦場と化した会場の中で、一際異彩を放つ男がいた。
「おぉ〜、なんか面白そうだねぇ!」
エアガンを片手に持ち、妙にのんびりした態度で戦場を駆け回る男。
その名は、眞霜平助(マシモ ヘイスケ)。
一見するとただの呑気な一般人にしか見えないが、彼のスナイピング技術はまさに異次元だった。
ド天然スナイパーの異次元の実力
「あれ? あそこに敵いるよね?」
マシモは軽くエアガンを構えると、目を細める。
そして次の瞬間——。
パンッ!
「ヒットー!!」
離れた場所にいたプレイヤーが、あっさりと倒れる。
さらに、そのままマシモは次々と的確に敵を撃ち抜いていく。
「……なんだ、あいつ?」
シンが驚いた表情で呟く。
「すごい……が、どう見ても考えて撃ってるようには見えねぇな。」
坂本も同じく困惑する。
マシモの射撃は、まるで直感だけで撃っているかのようだった。
にもかかわらず、その精度は異常なほどに高い。
「……ただの一般人じゃねぇな。」
坂本たちとの奇妙なチームプレイ
「ねぇねぇ! 君たち、なんか強そうだね!」
戦場のど真ん中で楽しそうに笑いながら、マシモは坂本たちに近づいてきた。
「一緒に戦おうよ!」
「……いや、勝手にチーム組むなよ。」
そう言いながらも、なぜかマシモと行動を共にすることになる坂本とシン。
その後、彼の天才的なスナイピングと、坂本の近接戦闘、シンの超感覚が絶妙に噛み合い、いつの間にか彼らのチームは試合の主導権を握り始める。
しかし、サバゲー大会はまだ終わらない。
そして、マシモにはまだ隠された秘密があるようだった……。
サバゲー大会、想定外の激戦へ!
商店街サバゲー大会は、次第にただの遊びの範疇を超えつつあった。
当初は町おこしの一環として企画されたものだったが、参加者の中には明らかに異質な連中が混じっていた。
そして、坂本、シン、マシモのチームが勝ち進むにつれ、大会の雰囲気も徐々に殺気を帯び始める——。
ただの遊びでは終わらない!?
「おい……これ、どう見ても普通のサバゲーじゃねえぞ。」
シンは周囲の空気の変化に気づき、坂本に念話を送った。
「ああ。たぶん、俺たちを狙ってる奴がいる。」
そう言いながらも、坂本は冷静に状況を分析する。
エントリー時には見かけなかった不審な男たち。
戦いが進むごとに、明らかに実戦慣れした動きのプレイヤーが増えている。
「これ、ただの町おこしイベントだよね?」
のんびりとした口調でマシモが尋ねるが、彼の表情もどこか楽しげだ。
そして、最も危険な存在が、ついに姿を現した——。
坂本たちの前に立ちはだかる刺客
「へぇ……この程度の大会で、あんな化け物がいるとはな。」
坂本たちの前に現れたのは、全身を黒ずくめの装備で固めた男だった。
「こいつ……強い。」
直感的に危険を察したシンが、瞬時に警戒する。
「ターゲット確認——潰す。」
その男は、エアガンではなく本物のナイフを手にしていた。
「……おい、あれルール違反だろ。」
シンが呆れたように呟くが、男は何の躊躇もなく間合いを詰めてくる。
「仕方ないな……ここで終わるつもりはないし。」
坂本は静かに立ち上がり、構えを取る。
本物の殺意を帯びた敵を前に、サバゲー大会は完全に異次元の戦いへと突入していく——。
「マシモ ヘイスケ」まとめ—新たな仲間、それとも…?
激化するサバゲー大会の戦場で、坂本たちは数々の強敵と対峙した。
しかし、その中で最も異彩を放っていたのは、やはり眞霜平助(マシモ ヘイスケ)だった。
天然すぎる言動と、異次元のスナイピング技術。
彼の存在は、坂本たちにとって予測不能なものであり、今後の関係性もまた不透明なままだった。
彼の実力は本物か、それとも…?
「いやぁ〜、楽しかったねぇ!」
大会終了後、マシモは相変わらずの呑気な笑顔を見せていた。
しかし、坂本とシンはまだ彼の本質を測りかねていた。
「お前、どこでそんな腕を磨いた?」
坂本の問いに、マシモは首をかしげる。
「んー? 特に訓練とかはしてないよ?」
「いや、ウソつけ。」
シンが即座にツッコミを入れるが、マシモは本当に無自覚な様子だった。
彼の能力が天性のものなのか、それとも過去に何か隠された経歴があるのか——。
坂本は直感的に、マシモの存在が今後の戦いに大きく関わってくることを確信していた。
ORDERとの対決が迫る!
一方、どんでん会壊滅の事件を受けて、殺し屋業界全体に不穏な空気が流れていた。
ORDERのメンバーたちも動き出し、坂本たちの周囲はさらに危険な状況へと突入していく。
「スラーの動きが活発化している……。」
「俺たちも準備を整えたほうがいいな。」
そんな中、マシモはのんびりとした口調で言った。
「ねぇ、俺も混ざっていい?」
「……は?」
「だって、なんか楽しそうじゃん?」
マシモの軽い一言に、シンは頭を抱えた。
「こいつ、マジで何者なんだよ……。」
笑顔の裏に隠された真実。
坂本たちの新たな戦いの幕が、今まさに開かれようとしていた——。
- どんでん会が“✕(スラー)”の手により壊滅
- 特務部隊“ORDER”が動き出し、坂本たちも危機を察知
- 坂本とシンが商店街のサバゲー大会に賞金目当てで参加
- ド天然なスナイパー・眞霜平助の驚異的な射撃技術
- サバゲー大会の裏で進行する謎の陰謀
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